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zoom RSS ガスガスガス爆発!!(後)。取材と守秘義務。

<<   作成日時 : 2010/03/28 15:14   >>

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「ガスガスガス爆発!!(前)爆発の瞬間!」の後編。こちらは事故後にあった、それとは直接関係ないけれど、一般人の取材対応ってどこまで話していいんだろう?という素朴な疑問など、日常滅多に出合わない場面の話。


アパート丸々1棟全焼したわりには、死傷者数名、と、人的被害は思いのほか少なく済んだ今回のガス爆発事故。

とはいうものの、1名ほど亡くなった方がいらっしゃったのは紛れもない事実で、「その方の身元がわからない。」ということで、マスコミ方面から何社か取材を受けました。

取材…という言葉から連想されるような大袈裟なものではなく、新聞社の記者とか地区担当の特派みたいな人が聞き込みのためにウチの店に訪れた、というだけなんですが。


こういう時、いつも思うのは「どこまで話していいんだろう?」

ということ。

わし、前に勤めていたのが、何をおいても「守秘義務遵守。職務上知りえた情報は墓場まで持って行け。」が基本の職業だったので、未だに「話していいこと、悪いこと」を考えてしまうんですよね。

いや、大概の職業において「守秘義務遵守」は当然でしょうが、それそのものが仕事の内容に直結する重要事項だったってことで。

それに、以前、ちょっと取材者側の嫌な面を見てしまったことがあるし。



今から十年以上も前、ある事件の関係者のことで、今回のように記者がウチに取材に訪れました。

「その人は近所に住んでいて家族のことも知っているけど、ウチの店にあまり買い物に見えないですし…、」

と、当たり障りのない受け答えをしたら、その記者、

「それは、あまり近所付き合いのない人だってことですね。」

なんて、メモりだしちゃって、

「いやいやいや、そういう意味で言ったわけではないですよっ。」

わし軽く慌てる。

“ウチの店に来ない=近所付き合いがない”という事実は成り立たないじゃないですか。

わしが言った一言で、翌日の新聞に『……は日頃から近所付き合いがなく……』なんて書かれたらどうするんだっ。

たったこれだけのことでしたが、新聞記者って怖えぇ〜、と思った瞬間でした(爆)。

ってなことを体験したので、なおさら、発言には慎重になってしまうのです。



さて、

「亡くなった方(仮に「Aさん」としておきます)は、お宅のお店に来たことありませんでしたか?Aさんのことを何か知りませんか?」

というのが、取材する側に共通する聞き込み内容でした。

相手が警察署や消防署だったら、こちらも全力で対応させていただくところですが、新聞社に一体何を話したらいいの?って感じ。

「亡くなったのはAさんという、○○歳の人で、こちらでよく買い物をされていたんじゃないかってことで伺ったんですが、ご存じないですか?」

「確かにあのアパートにはウチの常連のお客様が何人かいらっしゃいますが、顔は知っていても名前も部屋番号も知らない方ばかりだし、Aさんがそうだとはわからないです。身元を知りたいなら警察とか大家さんに聞けば教えてもらえるんじゃないんですか?」

なんてしらばっくれたら、案の定、

「いやそれが実はアレでして…。」

みんな、途端に気まずそうな顔をしだして、うまく情報をもらえなかった様子。

“アレ”というのは、個人情報に関するアレ、プライバシーの保護のことですね。

大家が話せないことを、第三者が話すわけにはいかない!!

って、いよいよこちらも身構えちゃって(爆)。

「顔写真でも見せてもらえば、知ってる、知らない、くらいは言えるけど、名前と顔も一致しない人を“Aさん”と決め付けてお話するわけにはいかないです。」

という本音をいい感じにオブラートに包んで(笑)対応したんだけど、取材者にとっては「融通の利かない面倒臭い店員だな」とは思われたでしょうね。

でもまぁ、あちらは仕事で聞いているだけだし、申し訳ないけど自分の対応は間違っていないと思っているから全然構わない。


で、この時名前の挙がった“Aさん”という人。

ウチの店やご近所では、「多分、あの人」と共通して思い当たる人がいて、事故後に全然姿を見ていないので、みんな、「やっぱり、あの人がAさんだったんだよ。」ということで納得していたんだけど…、

その数週間後、つい先日のこと。

何故か管轄外の署(!)の、テレビドラマでしか見られないようなミーハー気分をくすぐられる部署(爆)の、結構な肩書きを持つ方(刑事!!)がウチの店を訪れまして。

亡くなった“Aさん”の身元が判明したので、確認してもらいたい、と。

持参した写真を見せてもらって、ウチ全員びっくり。

「Aさんって、この人だったんだ!!」

写真に写っていたのは、みんなが思い描いていたAさんとは違う人の顔でした。

この写真の人も確かにウチの常連だったし、そういえば事故後、姿を見ていなかったような気がする…。



刑事さんからは、週に何度来店していたかとか、何を買っていたかとか、いろいろ聞かれて、今度はきちんと話しましたけど(笑)、意外な顛末にちょっと驚かされたのでした。

だったら、わしらが亡くなったと思い込んでいた別の“Aさん”は、どこに行ったんだろう?と。
あのアパートには住みようがなくて出ていったのかもしれません。


だから思い込みで適当なことを言ってはいけないっていうの


よく、テレビのニュースやワイドショー等で事件の関係者周辺のインタビューで受け答えする人を目にするけど、近所の人が「あの人はいい人でしたよー。」なんていうのはともかく、ホテルの従業員とか利用していた店の店員が、顧客のことを話しているのを見るのは、あまりいい気分がしませんね。

別にしゃべられて困るようなやましいことはしていないし、自分とは関係なくても、利用している店の人が公の場で顧客のことをペラペラしゃべっているのを知ってしまったら、その後、ちょっと利用したくなくなってくるような…。

守秘義務とか関係なく、なんとなく。

そういう感覚って、わしだけかな

実を言うと、前記事「ガスガスガス爆発!!(前)爆発の瞬間!!」に書いた出火原因について書くのも躊躇われたのですが、この部分を曖昧にしておいてはいけないかな、と、敢えて明記しました。
当事者の方にはいろいろ思うこともあるのですが…。申し訳ないです。


などと、今回の事故で感じたこと、日頃から感じていること等、長々と書いてしまいました。

特に報道姿勢を批判をするつもりで書いたわけではありませんが、ある一面から見るとこう思う人もいる、ということにも少しは気にかけてもらえたらいいな、と思います。


事故で負傷された方の一日も早い社会復帰と、亡くなった方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。



前記事は、下の方からも行けるけど、手っ取り早くこちらからでもどうぞ

「ガスガスガス爆発!!(前)爆発の瞬間!!」

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